THE ELEVATE LINER

あらゆる段階でのイノベーション


ピークパフォーマンスが2年前にエレベート・プロジェクトに着手したとき、そのミッションは、製品のライフサイクルに対する考えを刷新し、次世代の中わたジャケットを作ることでした。その結果として、生産時の廃棄物を削減し、より長寿命に設計され、より簡単にリサイクルできるようになり、ISPOアワードを受賞ししました。

「その道のりは長く、プロジェクトでは様々な人々との協業の連続でした。世界中にいる各専門家たちと最初は同僚として仕事をはじめ、今ではもう友人と呼び合うくらいに、お互いに真剣に取り組んだプロジェクトでした。今回学んだことは、今後、私たちが製品をデザインし、製造する方法全般を変えていくことでしょう。このプロジェクトは、企画から調達、製造に至るまで、私たちの衣料品開発の全過程に革命をもたらすものであると考えています」と製品開発者のマグダレナ・ゲランダーは語っています。

生地の無駄を半分に

エレベートの大きな利点のひとつは、生地を効率的に使用していることです。従来の衣服は生地の80%しか使用せず、パターンを切り取った後に少なくとも20%が廃棄物として残ります。エレベートの外装は複雑なパターンでデザインされており、素材の使用率を90%まで高めています。これは 大幅な改善と言っていいでしょう。

R&D(製品の研究開発部門)のアスパー・カラヒュセイノフはこう語ります 。「私たちは早い段階で、デザインプロセスを改革しなければならないことに気づきました。生地の無駄の削減については、レイアウトを見直し、デザインに組み込むことで実現しました。私たちは問題を視覚表現そのものに変えたのです」

家庭での修理に適した設計

小さな破れや細部の破損といった小さなダメージは、ジャケットを使い続ける意欲を失わせることが多いです。しかしテクニカルな衣服は一般的に、縫い目が隠れていたり、ジッパーが一体化していたり、トリムが取り外しにくかったりと、専門家でなければ修理が難しい。対照的に、エレベートは自宅で簡単に修理できるように作られています。

デザイナーのエリック・ステンソン氏はこう説明します。「私たちのプロのテーラーは、私たちが作ったものなら何でも修理できますが、一般の消費者は簡単に修理を行えません。エレベート・ライナーで、私たちはそれを変えようとしています。修理しやすいパターン構造により、ゴムのバインディング、ドローストリング、ジッパーの引き手といった部品の交換が容易になりました。また、トリムやその他のディテールが見やすく、アクセスも簡単です」

主な特徴には、交換可能なYKKトップストップ・スライダー、ポケット内のカラーマッチのリペア・パッチ、リペアに適したキルティング・パターン、簡単にアクセスできるトリムなどが含まれます。

リサイクルを簡単に

エレベート・ライナーは修理が可能なため、その寿命は延びますが、いつかは寿命が来ます。マグダレナ・ゲランダーは、リサイクルのアプローチについてこう語っています。「テクニカル・アウトドア・ウェアは通常、素材が混紡されているため再利用が難しい。エレベート・ライナー・フードのメイン素材、裏地、インサレーション、そしてトリムのほとんどは単一素材でできており、リサイクル工程を大幅に簡素化しています」

DWR(耐久性撥水)フリーのリップストップ・シェルとプリマロフトのインサレーションはいずれもブルーサイン認証のポリエステル製です。フードや袖口のゴム、ジッパーの歯など、残りの部品はリサイクル前に簡単に取り外すことができます。



過酷な環境下での性能

アスパー・カラヒュセイノフはこう言っています。「大きな目的を持ったデザインプロジェクトの成果であることは別として、このジャケットの核心は、オンマウンテンでもオフマウンテンでも、ほとんどのニーズを満たす、本当に信頼できる軽量ジャケットです」

耐久性のあるリップストップ素材を使用したエレベート・ライナー・フードは、湿った天候でもミッドレイヤー、エクストラレイヤー、アウターレイヤーとして活躍します。 リップストップ素材は水や風を防ぎ、透湿性合成インサレーションは濡れたコンディションでも非常に高い保温性を発揮します。


革新のパターン

エレベート・ライナー・フードは、その革新的なデザインが評価され、ISPOアワード2024を受賞しました。審査員は、このジャケットの時代を超越した汎用性の高いカッティングと、心を込めたデザインプロセスの両方に感銘を受けました。

「ISPOアワードを受賞したことは名誉なことであり、チームのたゆまぬ努力の証でもあります。私たちを鼓舞し、そして願わくば、私たちの発見を次のレベルに引き上げるために他の人たちを鼓舞してほしい。」エリック・ステンソンはいいます言います。

エレベート・ライナーは、ピークパフォーマンスの革新の遺産を示す輝かしい例であり、機能的で循環型のデザインの限界に挑戦する当社の姿勢を示すものです。