上遠野悠子|フリーライドを追い求める

国内コンペシーンで女子カテゴリーを牽引

上遠野のホームゲレンデは八方尾根スキー場。長野県白馬村に位置する国内屈指のスノーリゾートで、スティープなロングラインが数多く存在する。

スキーの魅力について、彼女はこう語る。
「爽快にスピードを出して滑ったり、仲間と山を登って壮大な山々を滑ったり、マッシュ(自然の地形)を飛んだり、勇気を出してジャンプやトリックに挑戦したり。パウダーで浮遊感を味わえるのも魅力です。」

その言葉通り、彼女の日常には北アルプスの壮大なフィールドが広がっている。

仲間達と白馬のバックカントリーを楽しむ上遠野

2025-26シーズンは、FWTQ白馬やJAPAN FREERIDE OPENなど、白馬エリアで開催される大会を中心に出場。地元に軸足を置きながらシーズンを過ごした。持ち味であるバックフリップで存在感を示す一方、納得のいく滑りができなかった悔しさも率直に語る。

「アライの大会で、バックフリップを決めるために想定していたラインの雪面が思った以上に不安定で、スピードに乗り切れなかったんです。雪面のコンディションを先読みして、しっかりスピードに乗れる位置から狙えなかったことが悔しくて、経験値の不足を痛感しました。」

本番の一本で出し切れなかった感覚は、今も強く心に残っている。

FWTQ白馬大会の様子

フリーライドの大会は採点競技である。しかし彼女にとってコンペティションは、単なるスコアの競い合いではない。

「大会では結果にもこだわりたいし、優勝も目指しています。でもそれ以上に、自分の力を出し切る滑りがしたいんです。ただゴールするだけじゃなくて、女子カテゴリー全体のレベルを引き上げるような滑りをしたい。一緒に挑戦しているみんなのギアを一段上げられるような存在でいたいです。」

迫力ある滑りで会場を沸かす

個人の成績にとどまらず、日本のフリーライドシーンにおける女子カテゴリーを前進させる存在でありたい。その意識は、このシーズンを通してより強まった。

そうした思いを胸に、彼女はフィールドを海外へと広げていく。

日本とカナダ、理想的なシーズンサイクルを過ごす

モービルに乗って撮影ポイントまで移動

日本のウィンターシーズンのピークとなる1月から2月は、地元・白馬で滑り込みながらコンペティションに出場。国内の降雪が落ち着く3月以降は、フリーライドにのめり込むきっかけとなったカナダ・ウィスラーで過ごす。それが彼女にとっての理想的なシーズンサイクルだ。

カナダには、日本にはないスケールの地形がある。特にクリフの反復練習がゲレンデ内で成立し、リフトアクセスで効率よく本数を重ねることができる。さらに、周囲にはレベルの高いライダーが集まり、自然とプッシュし合える環境があることも大きい。これらがゲレンデ内であることにより、思い切ったチャレンジを可能にする。このフィールドが、彼女の滑りの幅を広げている。

今シーズンは、Peak Performanceのイベントをきっかけに新たな出会いにも恵まれた。映像制作に取り組むライダーたちと時間をともにする中で、地形の中でキッカーを作り、撮影を前提にラインを組み立てるといった、これまで経験してこなかった滑りにも触れることになった。

さらに、佐々木悠との出会いをきっかけにレベルストークへも足を運んだ。フィールドを熟知した佐々木のアテンドのもと、フリップや大きなクリフへの挑戦、撮影を含めたセッションに取り組み、その濃密な時間を「夢のようだった」と振り返る。

「よりフリーライドらしく、見る人の印象に深く残るような滑りをしたい。そのためにも、常に挑戦し続けたいと思っています。自分自身もスキーを楽しみ続けたいし、見てくれる人にはそのかっこよさや面白さがちゃんと伝わると嬉しいです。」

彼女の止まることを知らない挑戦心が、新たな出会いと環境を引き寄せ、彼女のスキーを次のステージへと押し上げている。

カナダ滞在中挑戦した「エアジョーダン」 @kazukey

Quick Questions|Peak Performanceをどう着こなす?

Q1:Peak Performanceはどんなブランドですか?

A:FWTのメインスポンサーを務めるほど、フリーライドスピリットを大切にしているブランド。

Q2:Peak Performanceのウェアを一言で表してください。

A:憧れ

Q3:Peak Performanceはどんなスキーヤーにおすすめですか?

A:機能性に優れ、ラインナップも豊富なので、すべてのスキーヤーにおすすめです。

Q4:着用モデルを教えてください。

A:VERTICAL GORE-TEX PRO JACKET WOMEN S サイズ

Q5:そのモデルの魅力を教えてください。

A:レディースモデルは絞りがない仕様ですが、バックパックを背負った時のシルエットがとても綺麗です。レディースモデルのビブパンツは胸までカバーされているので、冬は暖かく、日本のディープパウダーでも雪がウェアの中に入ってきません。ポケットが大きく、沢山あります。山へ行く時は色々な小物を持って行くので、決まった場所に決まった物を入れられると安心します。

Q6:他におすすめのアイテムはありますか?

A:ヘリウムダウン!軽くて、暖かくて、厚さやカラーバリエーションも豊富なので自分好みの一着を選択できます。自分で気軽に洗濯できるのも嬉しいポイントです。

上遠野悠子 プロフィール

ホームゲレンデ:八方尾根スキー場(白馬バレー)
長野県白馬村出身。小学生でスキーを始める。アルペンスキーのジュニア選手を育成する八方ジュニアチームに入り五輪を目指す。中学3年生で第85回全日本スキー選手権大会スーパーGで優勝しナショナルチーム入りする。2010年早稲田大学進学、2012、2013年は第27回全日本学生アルペンチャンピオン大会Gでの優勝はじめ、数々の大会で優勝。2014年引退し、一般企業に就職。2019年、カナダで体験したヘリスキーの感動が忘れられず、退職しフリーライドの世界へ。2023年 Freeride World Tour Qualifier Hakuba 4* 2023で優勝。2025年 2位。2026年 Freeride World Tour Qualifier Arai 3* 2位。@gyuuko

READ OTHER INTERVIEW

古谷 大地(Daichi Furuya)


フリーライドが見せてくれる世界

中川 未来 (Miki Nakagawa)


スキーを長く続けたい

佐々木 悠(Yu Sasaki)


レベルストークでの7年間と次世代育成