圧倒的な無意義感
松島エミ インタビュー
今シーズンのPeak Performanceは、トレイルギアのラインナップを充実させ、インスピレーションあふれる女性アスリートにスポットライトを当てることで、アウトドアをさらに追求する。冒険家であり、写真家でありモデルでもある松島エミにとって、夏といえばハイキング。ドイツ人の母と日本人の父を持ち、世界中を旅する生活を送ってきたエミは、カリフォルニアで山への愛に目覚めた。彼女はソロ・ハイキングが自然とつながる完璧な手段だと感じている。
「私はソロハイキングが大好きです。自由を満喫できるから。一人でいるときは、決して急ぐ必要はありません。カメラを持っていくのが大好きで、まるで自分自身がミューズになったような気分になります。一人でハイキングするのは、他の人とハイキングするのとはまた違います。時々、外にいるとき、自分が取るに足らない存在であることに圧倒され、解放されるような感覚を覚えることがあります。良い意味で。物事の壮大な枠組みの中で、自分はどうでもいい存在なんだということがわかると、なんだかほっとします」
エミは、女性同士で一緒にハイキングすると、相互理解が深まることが多いという。
「女性同士だとオープンなんです。もう少しサポートが必要かな?とか。他の女性ハイカーに出会うと、"Oh Yeah! "そういった行き当たりばったりの会話が、ハイキングのハイライトになることもあります」
そして、アウトドアの世界で女性であることのリアリティもある。
「アウトドアは常に男性によって支配されてきました。男性は知られたい、見られたいのです。女性には "征服者" としての反射神経がそれほど強くない。私はそれを素敵だと思います。でも、私はハードなハイキングの多くを、とても刺激的な女性、つまり本物のワルと一緒に行動しています。そして、私はより多くのことを吸収するように努めています。」
エミは、大自然の中に身を置くことのマイナス面も無視しない。
「特に準備段階では。暗闇が怖いのです。正直言って、熊も。」
そう言って笑う彼女だが、その恐怖は本物だ。
「安全という観点からは、女性の方が心配性だと思います。それなりの理由があるからね。」
それでも、彼女が出発した瞬間、すべてが変わる。
「出発すれば、すべてがうまくいく。大それた期待は必要ない。ただ、それだけの価値があるという確信があります。私は自分自身と完全につながっていて、トレイルはすべてを明瞭にしてくれます。」
エミにとってハイキングとは、シンプルな喜びがすべてだ。一人でも友人と一緒でも、トレイルはいつも明晰さと開放感を与えてくれる。
今回の記事に登場した商品と、エミのお気に入りのハイキング・ギアは下記からチェックできます。
ビスライト GORE-TEX C-KNIT™ 3L シェル ジャケット
一年中、どんな冒険にもぴったりの万能シェルジャケット。GORE-TEX 3L GORE® C-KNIT™の採用により、暖かい時期には理想的な通気性を実現しながら、高い耐久性で森林限界を越えた冬の登山にも対応。Vislightシリーズならではのシンプルなデザインで、さまざまなアクティビティに活躍する一着です。C-KNIT™素材を使った生地は、軽量かつコンパクトに畳めるだけでなく、柔らかさと防水性も実現。内ポケットにつながるファスナー式ベンチレーションや、調節可能なフードなど機能面も充実しています。
山登りに必要な技術をすべて備えた新しいハイキング・コレクションは、どんなコンディションにも対応可能。防水性、防風性、透湿性など、このシリーズにはすべてが揃っています。自由で快適なデザインで、これまで以上に遠くへ。